そこで今回の記事では、主要な介護資格学校に電話で聞いたことも踏まえて、両者の違いや特色を比較。まとめてみました。
早く資格取得したい人は初任者研修
介護初任者研修の場合、受講期間は学校によって1か月から4か月くらい。最短で1か月程度で取得できます。
一方の介護実務者研修は修了までに最低でも6か月はかかります。
ですので、はやく資格取得して働きたいといった場合には初任者研修が適していると言えます。
介護福祉士試験で実技免除になりたい人は実務者研修
介護実務者研修を受講すると、介護福祉士の国家試験で実技試験が免除になります。
なので、将来介護福祉士の資格取得をめざしていて、6か月程度受講期間がかかってもOKな場合は実務者研修がいいと思います。
受講費用を比較
介護資格取得学校 最大手のひとつニチイ学館の場合ですと、双方の受講費用は次のとおりです。
〇 初任者研修
162,520円(税込)
〇 実務者研修
・無資格の人 : 450時間 216,000円(税込)
・介護職員初任者研修修了者: 320時間 190,290円(税込)
・ホームヘルパー2級修了者 : 320時間 190,290円(税込)
・ホームヘルパー1級修了者 : 95時間 72,000円(税込)
・介護職員基礎研修修了者 : 50時間 56,580円(税込)
無資格の人の場合、実務者研修の方が費用が高くなっています。ですが、初任者研修→実務者研修という順番で資格取得すると、料金は合計で 35万円くらいになります。
なので、ニチイのケースですと、将来介護福祉士をめざしていて、6か月ほど期間がかかってもいい場合、費用的には実務者研修の方がお得です。
2017年1月の介護福祉士試験から実務者研修の受講が必須に
実務経験3年を経て介護福祉士を受験する場合、2017年1月(2016年度)の試験から、介護実務者研修の受講が義務付けられます。
ですので、将来的に介護福祉士の資格を取得した場合は、実務者研修を受講する必要が出てきます。
なお、実務者研修は、実務経験が3年にならなくても受講することができます。
実務者研修3つのメリット
実務者研修のおもなメリットは次の3つです。
・介護福祉士試験の受験資格の1つが得られる
(もう一つは「3年の実務経験」。※実務経験ルートの場合)
・介護福祉士試験で実技試験が免除される
・サービス提供責任者になれる
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