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2014年4月21日

【解説】 介護福祉士 実務者研修 義務化1年延期

■介護福祉士 実務者研修 義務化延期

介護福祉士試験受験者に対する「介護福祉士実務者研修課程修了の義務化」が1年延期されることが決定。

実務経験ルートで実務者研修修了が必須になるのは「2017年1月(2016年度、平成28年度)の試験から」ということになりました。

厚生労働省に電話して聞いた内容も踏まえて、最新の情報をメモに残しておきたいと思います。

*最終更新日:2014年11月14日。


■マスコミ各社の報道

朝日新聞によれば、「厚生労働省は、資格取得をめざす人に長時間の研修などを義務づける時期を延期する方針を固めた」としています。質の向上を目指して2015年度(2016年1月の試験)から実施する予定でしたが、介護分野の人手不足を理由に、1年間先送りすることになりました。

(参考)
朝日新聞:介護福祉士、鍛えたいけど人手不足 研修義務化再び延期
  (2014年1月28日)

読売新聞の記事は、次のような内容です。

今年(2014年)に入り、(実務者研修の義務化などを)さらに1年先送りする方針を国は示した。
(中略)
国は今後1年かけて、資格取得の見直し内容に問題がないかなどを再検討する。

(参考)
読売新聞:介護福祉士の資格取得見直し
  (2014年3月11日)

*2014年7月に厚労省に電話で聞いたところ、「2014年6月18日、実務者研修の義務化1年延期が国会で決まった」ということでした。


■実務者研修とは

実務経験を3年積んで介護福祉士試験受験をめざす人の場合、2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験から修了が義務付けられます

介護福祉士実務者研修課程を修了すれば、介護福祉士試験で実技試験が免除されます。

資格取得方法としては、450時間分のカリキュラムを、6か月以上の時間をかけて「通学」あるいは「通学+通信講座」で消化。講座の中で行われる実技試験などにパスすると修了ということになります。

実務者研修の実技試験等については、当ブログの次の記事でまとめています。

【主要7校を比較】実技試験の内容は?【介護福祉士実務者研修】

大手の資格学校の場合、働きながら資格が取れるように、土日などに授業を行ってくれるところがあります。なお、ヘルパー2級や初任者研修を修了していると、授業時間が短縮されて320時間分になります。

カリキュラムについては、当ブログの次の記事をご覧ください。

【スッキリわかる】 介護福祉士実務者研修カリキュラム


■どの学校を選ぶのがいい?

よく知られる介護資格学校としては、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジ、ソラスト、未来ケアカレッジ、ほっと倶楽部、ハクビ、池袋福祉カレッジといったところがあります。

たとえば、ニチイの受講料金は次のとおりです。

〇ニチイの受講費用

  ・無資格の人                      : 450時間分 216,000円(税込)
  ・介護職員初任者研修修了者: 320時間分 190,290円(税込)
  ・ホームヘルパー2級修了者  : 320時間分 190,290円(税込)
  ・ホームヘルパー1級修了者  :  95時間分   72,000円(税込)
  ・介護職員基礎研修修了者   :   50時間分    56,580円(税込)

上記主要7校の受講費用については、当ブログの次の記事でまとめています。

【主要7校を比較】 介護福祉士実務者研修の受講費用

実務者研修は、学校によって受講費用が大きく違ったり、受講資格として、高校生OKのところ、高卒以上が対象のところとがあったりします。授業料にしても、日程・スケジュールにしても、学校ごとに違いがあります。

ですので、複数の学校を比較検討するようにすると、自分にぴったりのスクールが見つかると思います


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【2014年版】 ゼロからわかる介護福祉士実務者研修 【まとめ】