■ 介護技術講習会の廃止と実務者研修
※2015年1月29日更新版。
介護技術講習会（介護福祉士 実技免除講習会）は、2016年1月（2015年度）の介護福祉士試験までで廃止されます。
今回の記事では、厚生労働省に問い合わせたことや、介護資格学校で電話で聞いたことも踏まえてまとめました。
■ 介護技術講習会は廃止へ
介護技術講習会は、修了すると介護福祉士試験で実技試験が免除になるため、「実技免除講習会」などとも呼ばれます。
実務経験ルートの場合、2017年1月（2016年度）の介護福祉士試験から、介護福祉士実務者研修課程の修了が義務付けられます。
実務者研修を修了すると介護福祉士試験で実技試験が免除になります。実務者研修を修了することで実技試験が免除になりますので、介護技術講習会はその役割を終えることになります。
■ 介護技術講習会とは
介護技術講習は、(1)介護過程の展開、(2)コミュニケーション技術、(3)移動の介護等、(4)排泄の介護、(5)衣服の着脱の介護、(6)食事の介護、(7)入浴の介護等、(8)総合評価の8項目、合計32時間。講習は、4日間（8時間×4日）で行われるのが一般的。
講習は12月まで実施されていますが、2015年1月（2014年度）の介護福祉士試験の場合ですと、原則として2014年8月21日までに予約申し込みする必要がありました。
介護技術講習会については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【最新】 介護福祉士試験で実技免除になる方法
■ 実務者研修修了の義務化が１年延期へ
介護技術講習会は、2015年1月（2014年度）の試験までで廃止になる予定でした。ですが、この措置は１年延期になりました。
延期の理由は、新聞の報道を見てみますと、「介護業界の人材不足」。いま受験資格を厳しくすると、介護福祉士になろうとする人が減り、結果的に介護業界の人材不足につながる恐れがあるということのようです。
厚労省に電話で聞いたところでは、延期になるかどうかについては、2014年4月の段階で国会の決定待ちになっているとのこと。
実務者研修義務化の延期については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【最新】 介護福祉士 実務者研修 義務化１年延期へ
■ 介護福祉士実務者研修とは
実務経験を３年積んで介護福祉士試験を受験する場合（実務経験ルートの場合）、介護福祉士実務者研修課程を修了することで実技試験が免除になります。
実務者研修の形式は、「通学」または「通学＋通信」。実務者研修では、450時間分の授業を６か月以上かけて消化。授業の中で行われる実技試験に合格すれば資格取得ができます。
受験資格はとくになし。ですが、学校によっては「実務経験があること」や「ヘルパー２級・初任者研修などを修了していること」を前提にしているところもあります。
ヘルパー２級や初任者研修を修了している場合、授業時間が短縮されて320時間になるなどの措置があります。
修了するのに６か月以上かかりますので、実技試験免除になるには、試験を受ける前の年の６月～７月までには介護資格学校に入学しておく必要があります。
介護職員実務者研修については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【2015年版】 ゼロからわかる介護福祉士実務者研修 【まとめ】
介護技術講習会は廃止の予定です。なので、「これから介護福祉士をめざす人」や、「2017年1月以降の試験を受ける可能性がある人」などの場合は、介護実務者研修を修了しておくとよいということになりそうです。
■ 実務者研修の受講費用はどのくらい？
実務者研修を実施している学校としては、ニチイ学館、三幸福祉カレッジ、未来ケアカレッジなどがよく知られています。たとえば、ニチイの受講料金は次のとおりです。
〇ニチイ学館
・無資格の人 ： 450時間分 216,000円（税込）
・介護職員初任者研修修了者： 320時間分 190,290円（税込）
・ホームヘルパー2級修了者 ： 320時間分 190,290円（税込）
・ホームヘルパー1級修了者 ： 95時間分 72,000円（税込）
・介護職員基礎研修修了者 ： 50時間分 56,580円（税込）
受講費用については、当ブログの次の記事であつかっています。
・【主要７校を比較】 介護福祉士実務者研修の受講費用
実務者研修の料金は、学校によってまちまち。ですので、一通り情報を集めてから受講するスクールを決めるのがよいと思います。
■ 実務者研修の資料を一括請求
無料の資料請求で最安価、最短の実務者研修講座を探すのに役立つＨＰとしては、以下のサイトなどがあります。
（資料一括請求サイト）
・実務者研修の一括資料請求ができるサイト：「シカトル」
【関連記事】
・【ニチイ vs 三幸福祉カレッジ】介護福祉士実務者研修（口コミ・評判）